フローリングを上張りしてみた
こんにちは、DIY大好き笹嶋光太郎です。
人間、歳を取るとあちこちガタが来ますね。
僕は腰痛持ちなので屈んで作業してると鈍痛がしてくるんですよ。
でも、歳をとって痛んでくるのは家も一緒!
窓はガタガタ、扉の締まりも悪い…。
中でも一番気になるのはフローリングではないでしょうか?
ギシギシと軋んで、今にも床が抜けてしまいそう…なんてことも!
「床のリフォームってけっこう高いし」
そのような心配から床のリフォームに踏み切れない人も多いですよね。
でもでも、床のリフォームって意外と簡単なのでご存知でした?
もちろん、プロのリフォーム屋さんのように完璧にとはいきませんが、自分でも驚くほど綺麗にはできてしまうものなんです。
そこで今回は私自らが実験材料となり、自宅の床リフォームに挑戦してみました!
結果から
これが……
こうなりました!
床のたわみがなくなっただけでなく、厚くなったことで断熱性能もアップしています。美観に至っては雲泥の差!
施工について
今回、僕が行ったのは「フローリングの上張り」と呼ばれるリフォームです。これは古い床の上に新しいフローリングを張ってしまう方法のことです。
実際の施工方法についてはたくさんのサイトが丁寧に解説してくれていますので、そちらをご参考にしていただければと思います。
ただし、今回のリフォームにはそういったサイトの説明と違う部分があります。
それは「巾木」の取り外しをしていないことです。
巾木とは
巾木というのは壁が床と隣接する部分についている細長の部材のことです。これをつけておくことにより、壁の下側が汚れてしまうのを防ぐことができます。
また、フローリングの端っこにできる壁との隙間を隠すこともできます。
いろいろと便利なこの巾木なのですが、これが素人のフローリングの上張りリフォームを難しくしてしまっている最大の要因と言っても過言ではないと僕は考えています。
というのも、「フローリング上張り」について述べられているほとんどのサイトが、当然のように事前に巾木を外すことを求めているからです。
巾木は壁に対して釘や接着剤で止めてあります。ということは巾木を外すと、壁紙を傷つけてしまうことにもなります。
仮に壁を傷つけずに済んだとしても、外した巾木を使いまわせる保証はありませんし、買い換えようにも、同じものが売っているとは限りません。
巾木というのはだいたいが家中を通して同じ種類のものに統一されていますので、上張りした部分だけ別の巾木にしてしまうと、家全体の統一感がなくなってしまいます。
そうした理由もあり、技術力に自信の持てないDIYのリフォームでは、なかなかに難易度の高い作業と化してしまっているのです。
そこで、今回僕が挑戦したのは「この巾木を取らずにフローリングの上張りをしてしまえないだろうか?」というものでした。
一般的な「フローリング上張り」と違う部分
一般的な上張り作業は巾木で隠すことを前提としているため、上張り用フローリングは壁との間に2〜3ミリの隙間をあけるように指示されています。これは隙間をあけて余裕をもたせることで、フローリングをまっすぐ張ることができるからです。
しかし、今回は巾木を外していませんので、当然フローリングは最初から壁にベタ付けです。隙間を開けることなく施工していきました。
それによって困った部分
当然、作業を一つ省略しているために不具合の出る箇所もありました。
それが最終的に生まれてしまう隙間です。
本来の手順ならば、この2ミリほどの隙間は巾木を取り付けることで隠すことができるのですが、今回は外していないためにそれができません。
そこで僕が用意したのはウッドシールでした。
これはフローリングの隙間埋めなどに使われる充填剤です。
今回はこれを隙間に注入し、濡れた布を使って綺麗にならして仕上げました。最初はコーキング用のヘラをつかってならそうとしたのですが、あまり綺麗にいきませんでした。おそらく布を使って指でなぞった方が綺麗にできると思います。
はみ出て汚くなってしまった部分も、拭き取って綺麗にしておきましょう。
最後に
今回は巾木を外さずに施工しましたが、結果としてかなり満足のいく出来になりました。
作業手順の省略や変更によって危険が伴う場合はともかく、そうでない場合は、必ずしも誰かの手順に従わなければならないわけではないと思います。
もしも「自分でフローリングを上張りしたいけど、巾木を外すのは難しそう」と考えている方がいらしたら、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。